ティラピアを釣って食べる! 気になる味は!?【外来種食】

皆さんはティラピア(テラピア)という魚はご存知でしょうか?

ティラピア(テラピア)は日本の温かい地域や温泉地で大量発生している外来種の魚なのですが、今回はこのティラピアを釣って美味しく食べてみたというお話をしたいと思います。

ティラピアってどんな魚?

金鱗湖をおよぐティラピア。人に慣れている様子

ティラピア(テラピア)とは、別名イズミダイ、チカダイと呼ばれ、味や見た目も鯛に似た淡水魚(川魚)です。

一説によると安い回転寿司のタイはこのティラピアが使われているとかいないとか。
ティラピアは名前から推測できるように日本の魚ではありません。

ティラピアはもともとはアフリカ、アメリカ、西武アジアに分布する魚で、外来種として西日本や温泉地などの温かい地域で繁殖しています。

日本にいるティラピアはアフリカ原産の、ナイルティラピア、モザンビークティラピア(カワスズメ)、ジルティラピアという種類が多いそうです。

私の地元の大分県の湯布院の金鱗湖という観光地や、別府市の春木川という川では、このティラピアが大量に繁殖しています。

※ちなみに春木川では外来種のグッピーも大量に発生しています。

また、大分ではティラピアは豊後鯛(ぶんごだい)という名前で呼ばれております。

ティラピアは低温には弱いですが、雑食性かつ汚い水でも生きていくことができるので、全国の温かい地域では大量発生してしまっているそうです。。

なぜティラピアを釣って食べてみようと思ったのか?

徳島四国大学付近の用水路で釣りをする
徳島県徳島市に住んでいる友人の元へ遊びに行った時に、友人が仕事で家にいない時、一人で近所の川や用水路で釣りをしていました。

四国大学付近の色んな用水路で水面に大量の魚影を見かけました。
確認のために、その魚達に近づくと、すぐ水の深いところに逃げてしまい、何の魚か確認ができませんでした。

とある美容室の近くの用水路で、この大量発生している魚を釣ってみようと竿を投げるも、警戒されてまったく食いつきませんでした。

諦めて帰ろうとした時、美容室の従業員らしき人がでてきて、声をかけられました。
こんな所で釣りをしている人は珍しいとのこと笑

その時に何ていう名前の魚かご存知じゃないか尋ねてみました。
『多分、ティラピアっていう魚じゃない?』と。

それからティラピアについて調べ、ティラピアは食べられるという情報を得たので、釣って食べてみようと思いました。

ティラピアを釣ってみる!

ティラピアを釣る方法ですが、ティラピアは雑食で何でも食べるので、ミミズでもパンでも葉っぱでもルアーでも釣れるそう。

私はルアー(ポッパー)で釣ってみることにしました。

しかし、前述にもあるようにティラピアはちょっとでも水辺に近づくと、すぐ水面に姿をくらまします。

なので、ティラピアに見つからないように、水辺にしゃがんでゆっくり近づき、ルアーを投げることにしました。
一投目、投げてポッパーをただ巻きしていると、『ぐんっ』といきなり強い当たりが!
20秒くらい格闘し、ティラピアに空気を吸わせたら一気に糸を引く力も弱くなり、簡単に手元まで引き寄せる事ができました。
ただ、一つ問題が・・・
水面から地面まで距離が1mほどあり、網も持ってきてなかったので、そのままティラピアを引っこ抜くしかありません。
しかも、ティラピアは40-50センチはありそうなので、ティラピアを壁に這わせてゆっくり慎重に引き上げます。
ティラピアは終始おとなしく、4号の糸を使っていた事もあり、糸も切れる事なく引き上げる事ができました!!!
徳島で大きめのティラピアを釣り上げた様子。
淡水魚とは思えない見た目ですね!!
大量にティラピアを釣ろうと思いましたが、思いの外、大きなティラピアが釣れて食べきれるか心配だったので、その日の釣りは終了としました。

ティラピア料理

ティラピアを捌いてみる!

釣ったティラピアはビニール袋に入れて、友人の家に持ち帰って、調理しました。
ティラピアは雑食性かつ今回は血抜きをしていないので、匂いがとても心配です。
早速調理していきます!!
ティラピアのさばき方で調べていたら、こちらの記事がとても参考になりました。
※私が尊敬する生物ライター平坂寛さんの記事です。
ティラピアを普通に三枚おろしにしようと考えていたのですが、ティラピアの内臓は破けるとかなり臭いらしいので、内臓ごと切り落とした方がよいそうです。
内臓ごと切り落としたら、普通の三枚おろしと同じ要領でウロコを落として、身と骨を切り分けます。
ティラピアをさばいている様子。内臓部分は削ぎ落とす
ティラピアの身は白身で、本当に鯛の身に近い感じがしますね!
ティラピアの綺麗な半身(白身)。鯛の身に似ています。
刺身で食べたら美味しそうですが、寄生虫が確実にいそうなのでやめておきます笑

ティラピアの白身フライ

三枚おろししたティラピアの身を嗅いでみましたが、特に臭いという印象は受けませんでした。
しかし、念には念をいれて、匂いをごまかせる料理を作ろうと思います。
匂いを誤魔化せそうな調理方法といえば、揚げ物ですね。
ということで、ティラピアの切り身で白身魚のフライを作る事にします!

<ティラピアフライの材料>
・ティラピアの半身
・塩胡椒
・パン粉
・卵
・小麦粉
・サラダ油

普通の白身魚のフライを作る要領で作ります。
食べやすい大きさにティラピアの半身を切り分けたら、小麦粉をつけて、溶き卵つけて、パン粉つけて、油であげてください!
ティラピアの白身フライ。初めてのティラピア料理
完成です!
(テーブルも汚いし、完全に男料理ですね笑)

ティラピアフライの味は?

結論から申し上げますと、めちゃめちゃ美味しいです!
臭みは全くなく、身もやわらかく、クセのない白身フライでした!
こういう変わった食べ物に抵抗感のある友人にもティラピアフライを食べさせたら、美味すぎてびっくりと言ってました笑
私が学生で徳島市に住んでいたら、間違いなくティラピアを食べて食費を浮かしていたことでしょう笑
ティラピアがどれくらい美味しいか聞かれた時、マックのフィレオフィッシュの白身フライの10倍は美味しいと答えています笑
次はフィレオティラピア、ティラピアフィッシュバーガーを作ってみたいですね!